利用者が主体的にプログラムに参加することで、利用者同士の支え合いや肯定的な子育てイメージをもつことを目指し、事前のテーマ決めから実施後の展開まで一貫して学べる講座です。
基本4事業の「講座・講習」や普段の対人援助にも活かすことができる内容です。
「講座演習の実施が単なるイベントで終わってしまう」「利用者の声をどう利用者に戻したらよいか悩んでいる」といった実践者の声を反映したプログラムになっていますので、初任者からベテランスタッフまで利用者対応の研修としてご活用ください。
*グループワークとは・・・参加者同士が子育ての関心や交流を通して共感することにより、主体的に学ぶプログラムです
開催概要
講座内容 |
「予防型プログラム(講座・講習)」の冊子を活用した講義と演習 ※2024年度まで実施した“予防型プログラム講座 「初任者向け」・「経験者向け」”を統合し、 新たな解説やワークを加えた内容となっています。 2024年までに受講経験のある方もぜひご参加ください。 |
---|---|
開催方法 | Zoomによるオンライン開催 |
受講対象者 |
利用者参加型のグループワークを活用したプログラムの開催を希望する地域子育て支援拠点等の職員
|
受講料 | 5,500円(税込/1名) |
お支払いについて | クレジットカード決済または銀行振込でお支払いください。 銀行振込の場合、お申込み後の振込案内メールを確認の上、お支払い期限までにご入金ください。 |
定員 |
各開催定員40名 *定員になり次第締切
|
チラシ |
![]() ![]() |
受講要件 |
|
テキスト・資料 |
![]() 開催2週間前までにひろば全協の発行冊子「予防型プログラム(講座・講習)」を郵送します。受講案内・配布資料・Zoom参加方法をメールでご案内いたします。 |
お申込み | メールアドレス仮登録後に届く仮登録メールからお申込みください。 |
キャンセル・欠席について |
2025年度グループワーク活用講座の日程
日程 | お申込み | 時間 | 定員 | 申込締切 | 講師(ひろば全協理事) | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 7/30(水) | 13:30~16:30 (受付開始13:15) | 40名 | 6/30(月) | 松田妙子
(NPO法人せたがや子育てネット 代表理事) | |
2 | 12/11(木) | 13:30~16:30 (受付開始13:15) | 40名 | 11/10(月) | 中條美奈子
(認定NPO法人マミーズ・ネット 理事長) |
- *
メールアドレス仮登録後に届く仮登録メールからお申込みください。
- * 全ての開催、内容は同じです。いずれか1日を選択してお申し込みください。
- * 講師が変更になる場合は、HPおよびメールでご連絡いたします。
申込から受講の流れ
-
- 1
- メールアドレス仮登録
メールアドレス仮登録 → 仮登録メール受信
-
- 2
- お申込み
仮登録メール記載のURLをクリック → 申込フォーム入力
-
- 3
- 受講料お支払い
【クレジットカード決済選択の場合】
決済フォームからお支払い→決済完了後、申込・決済完了メール受信
【銀行振込の場合】
振込案内メール受信→受講料を指定口座に期限内にお支払い
-
- 4
- 資料到着(開催約2週間前)
送付物の内容
(1)冊子
(2)Zoom受講方法
-
- 5
- 受講案内メール受信(開催約1週間前)
受講案内メールの内容 Zoomの入室用ID
-
- 6
- 講座受講
事前に送付した冊子・配布資料をもとに受講
仮登録について(仮登録メールがすぐに届かない場合)
- ・メールアドレス仮登録の仮登録メールが届かないと申込に進めません。仮登録メールが届かない場合、受信設定を確認の上、再度メールアドレスの仮登録をお願いします。
- ・ 携帯電話からお申込の場合、機種の「ドメイン指定受信」もしくは「迷惑メール対策」等の設定により、メールが届かない場合があります。@kosodatehiroba.comからのメールを受信できる設定にしてください。
- ・ メールアドレスの入力は、@マークやピリオド、数字等はすべて半角英数でお願いします。
- ・ 仮登録メールが迷惑メールボックスに届いていないかご確認ください。
- ・ 受講に関する連絡はすべて登録アドレスにお送りしますので、定期的なメールチェックをお願いします。
お申込について
- ・ 申込フォームは、SSL対応しており、データは暗号化されて送信されます。
- ・ 申込フォームに入力後、返信メールがすぐに届かない場合は、ひろば全協までお問合せください。
受講料お支払いについて
- ・ クレジットカード決済と銀行振込を選択いただけます。
- ・ 銀行振込を選択いただいた方は、振込案内メールに記載されている期限までに指定口座にお振込みください。申込完了後、クレジットカード決済への変更はできません。
- ・ クレジットカード決済を選択いただいた方は、お申込と同時に決済となります。
- ・受講料は理由のいかんを問わず返金できません。
- ・重複して入金された場合、いかなる理由におきましても返金に応じることは致しかねます。
オンラインによる受講について
- ・WEB 会議ツール Zoom を使用したオンライン開催です。無線 LAN や Wi-Fi 環境でも受講可能ですが、より安定した通信環境での受講のためには、LAN ケーブルを使用した有線 LAN 接続を推奨しております。
- ・ Zoom の設定を行い、最新版に更新してご受講ください。開催日の通信トラブルには対応致しかねます。
Zoom のダウンロードについて
接続確認について
- ・受講される場合、「ビデオ付き(顔を表示)」での受講に同意いただけたと判断いたします。
- ・ミュートを解除してお話しいただく場合があるので、なるべく「静かな環境」での受講をお願いします。
- ・複数の方が同室から受講される場合は、できるだけ「離れた場所」でご受講ください。
- ・受講日は、お申込時と異なる PC での受講も可能です。
- ・配布資料は、個人ワークで使用しますので、事前に印刷をお願いします。
著作権・個人情報について
- ・当研修で使用する映像、配布資料の無断転載・転用、録画、撮影、録音は固くお断りいたします。
- ・お申込み時にご登録いただいた個人情報は、当講座運営に必要な範囲で利用させていただきます。
- ・受講お申し込みの前に、必ずひろば全協の
個人情報保護方針をお読みください。
キャンセル・変更・ご欠席について
- ・遅刻・早退はご遠慮ください。
- ・途中でZoomを退出されても、割引や返金はできません。
- ・キャンセルに伴う次回の研修への振り替え、返金等は行いません。
- ・災害、天候等、不測の事態により開催が困難であると主催者が判断した場合、研修実施に関する情報をひろば全協ホームページに掲載します。研修が中止となった場合、お支払済みの受講料5,500円を返金します。
- ・受講後の仕事の斡旋などはいたしません。
- ・当日ご都合がつかず講座に出席できない場合は、下記の連絡フォームより必ずご連絡ください。
予防型プログラム ※グループワーク活用講座に移行しています。
地域子育て支援拠点職員が実施するための手引

予防型プログラム
(講座・講習)
2020年4月から適用された改正児童福祉法、虐待防止法等により、児童相談所の機能強化や保護者による子どもへ体罰が禁止されました。ひろば全協では、虐待や体罰をしている保護者の早期発見といった視点ではなく、地域子育て支援拠点において親が安心して過ごす中で、親同士が子どもの育ちを分かち合い、子育ての関心ごとを共有し、交流を通して喜びや悩みを共感し合うことによって、主体的に養育イメージを学び獲得していく視点で「予防型プログラム」実施のための冊子を作成しました。
特に地域子育て支援拠点基本4事業の、「講座・講習等の実施」に着目し、拠点特有の環境や機能を踏まえて職員(スタッフ)誰もが企画・運営できるように「予防型プログラム」として実践モデルを提示しています。地域において、孤立や子育て不安等を背景とした保護者のストレスが子どもに向かうことがないよう、追い詰められた子育てや体罰等によらない子育ての実現につながることを期待しています。
予防型プログラムの定義
参加者同士が子育ての関心ごとを共有し、交流を通して主体的に養育イメージを学び獲得していくことで、追い詰められた子育て等を予防することを目的とし、地域子育て支援拠点の職員(スタッフ)が、子育て家庭を対象に、拠点の基本4事業のうちの「講座・講習等の実施」を活用し、拠点特有の環境や機能を踏まえてグループワークを取り入れたプログラム


実施のポイント
- 1人の悩みやつぶやきから始めてよい
- 安心して話せる場をつくる
- 多様な親子をジャッジしない場をつくる
- 親自身が自分を大切にできる場をつくる
- 子どもの育ちを分かち合える場をつくる
- スタッフが、ファシリテーションの役割を担う
- 「虐待」「体罰」といったネガティブな用語をプログラムにいれない
- 早期発見ではなく、予防型であることをスタッフ間で確認する
- スタッフ間で、子どもへの体罰は法律で禁止されていることを確認し、しつけと体罰の違いなどの共通理解をしておく
目指したいポイント
- 主体性を尊重する
- 知識ではなく経験を重視する
- 情緒的なゆとりがもてる
- 子どもの個性を大切にする
- 親自身が自分なりの(自分らしい)養育力を身につけられる
- 親自身を取り巻く環境への意識がもてる
- 配偶者と共に子育てをする意識がもてる
- 他者に頼る力、お互いさまの分かち合い意識がもてる
- 将来展望がもてる
グループワークを通して、参加者が得られる効果
- 自分だけではないという共感を得る
- 他者の意見を聞くことで、自分の子育てを客観視できる
- 入手してきた知識や情報を体験的に理解することができる
- 多様な見方、意見を受容できる
- 助け合いに発展する

*Message~
*Message~「グループワークの意義」 倉石哲也先生(武庫川女子大学 教授)
- グループワークを実践するのはだれしも緊張するものです。 大切なのは一人一人の考えと、グループで体験したことを大切に伝えること。 人と人をつなぐような橋渡しの役割と心掛けることです。 よい準備をすればよい結果が返ってきます。 皆さんの試みで、現代社会の孤独な育児が払しょくされることを期待しています。 (講座で使用する冊子「予防型プログラム」の寄稿より引用)
- 倉石哲也先生(武庫川女子大学 教授)
冊子あとがきより
- 私たちスタッフは、利用者から寄せられる「問い」に対し、「答え」を示すような関係性というよりは、一緒に考える存在として役割を果たし、自己決定に寄り添う存在でありたいと考えます。同じ悩みを持つ保護者同士がお互いに語り合う中で、わが子にあったやり方を考え、模索していくということは子育てを継続していくうえで必要なプロセスであり、誰にも保障されてほしい環境です。最終的に悩みながらも利用者自身が導き出した意思決定を尊重することが、親自身の力となり親子関係にも良い影響を与えるものと考えます。
- 親子が精神的に厳しい状況に追い込まれてから相談につながるのを待つのではなく、日常のひろば活動の中で、個々のつぶやきや会話からニーズや課題を拾い、他の利用者にも同じようなニーズや悩みがきっとあるだろうと想像し、それをスタッフ含め利用者同士で考えていくといった体制づくりが必要です。親の「今」を受け止め、その主体性を活用して潜在力を発揮してもらえるならば、地域子育て支援拠点は真に「予防型」と呼ばれることになるのではないでしょうか。
- 本手引書は、これまでの実践現場で行われてきた利用者向けのプログラムを振り返り、これまでの調査研究を参考にしながら、実践者の視点に基づき作成しています。是非、地域子育て支援拠点事業における、4つの基本事業の一つである「講座・講習等の実施」を活用し、「予防型プログラム実践モデル」を実施してみてください。また、その結果も教えていただきながら、この手法をより進化させていきたいと思っています。本手引書が皆様に活用され、地域子育て支援拠点の質的向上に生かされ、子育て家庭の最善の利益につながることを願ってやみません。
- ひろば全協奥山千鶴子・中條美奈子・松田妙子・安田典子